あれだけ満開に咲き誇る桜がいとも簡単に消えて行き、そして新緑を迎え次の春に備えてエネルギーを蓄えるこの頃。
いい写真がなにかなんて解んないけど・・・。少しでも人のこころを動かすことの出来る写真が撮れたら良いなと想いながらも、なかなか上手くいかない。いつも同じような構図で、変わり映えしない写真ばかり。細かい設定やモード、カメラの詳細な設定方法なんて解らずにただ単にシャッターを切っていた。
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そんな人が一歩踏み出すための「~一眼カメラを持て余している人のためのカメラ講座~ 写真撮影ワークショップ」を開催しました。
目黒は権之助坂。ここは知る人ぞ知る、大人の街目黒。坂を下った小道の先に、ひっそりとたたずむビアバーがある。入り口を入ると、ビアタップが8つ整然と並んでいる。クールで落ち着いた店内。ここANOTHER8で、昼下がりからビール片手にカメラ講座(ワークショップ)が開かれる。
先ずは、注意事項、簡単なアジェンダの説明。参加者は親と同伴した中学生から60代まで、幅広い年齢層だった。各々が持参したカメラは、多種多様で1つとして同じメーカーが被らなかったという偶然に参加一同で驚いた。
少人数で進められるプログラムなので、何となくでも参加者同士の距離感が縮まる様にと「乾杯」から会をスタート(実際はグラスは突き合わすことなく空で実施)。ここで飲むクラフトビールは、普段飲むそれ(beer)とは違ったあじわい。店内のBGM、雰囲気も相まって、非日常のスイッチが入ったところでワークショップをスタートさせた。
今回講師をつとめるのは、「Photographerくろの」さん。ポートレート撮影依頼を受けながら、写真系ユーチューバー( https://www.youtube.com/channel/UC3Mi-0WjALnanZlLyCc_fug/featured )
として活動されている。
参加者の皆さんが緊張し、気構えていることを察してか、こんなコメントから講義が始まります。
くろのさん「写真に正解は無いと思ってます!今日は、参加者の皆さんに好きな様に撮ってもらいながら、みんなで共有して貰おうと思っています。それが写真の楽しさにつながると思っています。」
その一言が添えられたことによって、参加者の緊張がゆるんだ気がした。
カメラで主に使われる『設定項目の話(絞り値、シャッタースピード、ISO感度、その他)』から開始。個人で学ぼうとすると、大体ここで脱落してしまうのだが・・・(笑)くろのさんの作例をもとにしながら、設定値の違いによる変化など見える化してくれていたので非常に解りやすくなっていました。
少人数で距離感が近かったため、講義の途中で参加者が疑問に思ったことは、都度進行を止めながら質問を受けることが出来ました。もうこの頃には、参加者は前のめりの姿勢でセミナーへ参加しています。
続いて後半戦へ突入。
くろのさん「ここからは、カメラの各モードを学んでいって、最終的にはオートモードを卒業してマニュアル撮影できるようにしていきましょう。是非、自分の思い通りの写真が取れることの愉しさを知ってもらいたいなと思っています。」
さて、皆さんお待ちかね。いよいよ実践を行うため、目黒川沿いへ移動。開催当日は雨模様の天気予報。また、暖桜を撮影するには少し時期が遅くなってしまい、街中の桜はもう葉桜の状態、、、いや、もはや葉っぱだけだった?(笑)
不安残る中での実践とはなったが、パラパラと振っていた雨も我々が外へ出るタイミングで止んでくれた。桜も我々が撮影スポットとして選定していたうポットの1本だけは、花を残して撮影の時を待ってくれていた。
実践編では、講師から3つの課題が出されました。
①桜の花のアップ(背景をぼかしてみる)
②桜と人物の写真を撮ってみる
③全体俯瞰(風景)の写真を撮ってみる
各々真剣に、カメラと向き合う時間が続き、あっという間に修了の時間を迎える。
「本日はご参加ありがとうございました。これを機に、カメラに触る頻度が増えて、撮影を愉しめるようになっていただけたら幸いです。また別テーマでカメラ企画をしていきますのでその際は是非、またのご参加お待ちしております(笑)」
みんなで「お疲れさまでしたぁ!」
[参加者の感想]
・良い写真を撮るには頭を使わないとならない事が学べました。撮る対象に合わせて、ぼかし具合、シャッターの速さ、明るさバランス良く考えて撮るようにしたいです。
・ビールを飲みながら和気あいあいとカメラ談義が盛り上がりました。久し振りに引っ張り出したカメラに、もっと活躍してもらおうと思います。
・ブレた写真が多かったり、黄色っぽい写真になってしまったりしていた原因がわかりました。色んな設定を少しづついじってみて、自分の好みの写真を撮っていきたいと思いました。
・今まではオート任せでしたが、マニュアルで撮った写真はどこか自分らしさが出ているようで、改めてカメラが好きになりました
・まさにカメラを持て余していまして参加させてもらいました。1~2時間でプロ並みになれるわけではありませんが、論理的に絞りやシャッタースピード、ISOの設定を理解する事で、カメラを触るのが好きになってきましたね。対面のワークショップなので、自分の保有するカメラでの設定方法についてもその場で詳しく相談できた点も満足致しました。
・子供に何か趣味を持たせたくて参加しました。親子で一緒に楽しめる企画をこれからもよろしくお願いします。
[講師からの一言]
なんとなくで撮影してた頃と違いカメラのメカニズムを学んだ後では普段とは違う撮影になると思います。
1枚の写真を作り出すためにどうやったら光を集められるか?
どうやったら背景をよりぼかす事ができるか?
主役を引き立てるために構図を試行錯誤し、何度も失敗しながら撮影した1枚1枚が今後のカメラライフに繋がるはずです。
実際に座学を終えた後の撮影では、参加者の皆さんの質問もレベルアップしていたことは間違いありません。当日も述べたとおり、写真には正解はありません。ただ1つ言えることは、その写真を見る第三者に『撮影した気持ちを伝えられる写真』は存在します。
短い時間でしたが、参加者の皆さんが今後自分らしい『写真』というものを見つけてもらい、カメラを持ってたくさん出かけてくれれば私の使命は果たされたのかなと思います。
【今後の予定】
5月:親子で参加「家族写真を上手に撮るためのカメラ講座」
未定:写真撮影ワークショップ -基礎編-
未定:写真編集講座「撮った後どうする?写真編集ワークショップ」
akarink(アカリンク)の開催するセミナーの心地よさは、人、場所、自分に触れる時間などの融合がそうさせるのだと思う。
少人数制だから心理的に安心して参加できるし、一人一人としっかりと向き合って進めていける。参加者が安心して参加できて、満足して帰っていただくことは大前提として。
講師をプロデュースする立場でもあると思っていますので、講師自身の価値や満足感も大切にしていきたいと思っています。
ほっこりした空気感、大人の学び場、サードプレイスとしての場作りを「akarink(アカリンク)」は、これからも行っていきます。
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