[このセミナー好評につき]

 

開催希望の声を受けて、第2回目となる「-理学療法士が本気で教える- 足から健康を考える・フットケアセミナー」を開催しました。

会場となる“フィオーレの森のEvoke”は、都会にあっても四季折々、草木の息吹を感じることのできる場所。会場の空間は、木の香りが心地よい、裸足になりたくなるような無垢の床材が迎え入れてくれます。窓辺には日が差し込み、ぽかぽかと暖かく眠くなってしまうくらいの癒しの空間に(笑)

定刻になると、ファシリテーターが進行を行う。簡単な会場の説明、注意事項についてなど、口調は柔らかく寄り添ってくれていると安心できる声だ。「今日は少ない人数での開催ですから、少し自己紹介してみましょう」。運営も含めた全員で、自己紹介を行う。心理的にも安心して話せる雰囲気だったためか、普段のお仕事のこと、足で悩んでいることなど自身の話をたくさんしてくれました。そんな和やかな雰囲気の中、セミナーははじまります。

 

[自分の足のこと、何も知らなかったのね]

 

セミナー名のとおり、講師の荒井さん(理学療法士)は、参加者と本気で対話しながら、個々の足や靴のお悩みに向き合いました。

荒井さん「体は不思議なもので、20分間見つめていると大切にされているという感覚になって元気になるんです。だから手をケアするのと同じ様に、足も寝る前に触ってあげてくださいね」と。自分の足なのに、普段は大分ほったらかしだったな。足が痛いとか不具合がない限りは、自分の足に意識を向ける機会なんてなかったと改めて感じました。

身体に不具合を感じている、痛みを抱えながら過ごしている方はどのくらいいるのでしょうか?例えば仕事終わりは毎回ふくらはぎが張っている、腰痛がよくならないとか。そういった症状は、もしかしたら足からきているのかもしれないという。

 

荒井さん「人体を構成する骨は、大人では全身で約200個あります。さらに、その約1/4が足に集中しているんです。驚きですよね!二足歩行をして生活するため足の骨が発達、複雑かつ緻密な構造になったんです。」

 

足の神秘については、“足は人間工学上、最大の傑作であり、そしてまた最高の芸術作品である”とレオナルド・ダ・ヴィンチも言っているくらいだ。だから足から体を整えるという考え方は、決して言い過ぎではないということなのかもしれない。

 

[フットプリント初体験!]

 

akarink特性のコーヒーを主催者がドリップしてくれている。体験の順番待ちの間、そしてセミナーが始まってからもコーヒー片手にリラックスして受講することができるようにとの配慮なのだとか。

コーヒーにお湯を注ぐと、珈琲の何とも言えない香りが立ち上る。会場の木の香りにコーヒーの香りが融和して、とっても心地のいい空間だ。本日は、浅煎りの豆。酸味が華やかでとてもジューシーな味わい。普段飲んでいるコーヒーとは少し違った味わいで新鮮な感覚だ。

荒井さん「フットプリントという、みなさんの足型を最初に取ります。裸足になってください。」

参加者は各々靴下を脱いで、無垢の床に足を付ける。陽だまりに足を入れるとポカポカと足の裏が暖かい。片足ずつ足を乗せ、型をとり、足の大きさ、幅、厚さなど自分の足のサイズが図られていく。

参加者「こんな経験はじめて。自分の足ってどんなだろう?」

出来上がった型は、参加者それぞれ全然違って見えた。かかとの大きさや土踏まずの幅など同じ足なのに見え方が全然違う。参加者通しで違った足型を並べて、ここが違うなどと会話を楽しんでいる。

参加者「この色の濃くなっているのは何ですか?」

荒井さん「体重の乗り方やバランスで色の濃さが変わります。濃いところはより体重がかかっている部分です。左右差や前後差なんかが見て取れると思います」

参加者の一人は、世界的なバイオリニスト。今回アメリカから一時帰国してのご参加です。

荒井さん「これを見ると、左足に重心がかかってます。色も濃くなってますし、左足の方が幅が広くなってますね。」バイオリンを弾くときは、左足に重心を持ってくる。そして重心は左前になるとのこと。

もう一方は、小さいころバレリーナを夢見ていた医療従事者。

今般の感染症の状況の中、仕事中の足の疲れへの悩みや患者さんの相談にも乗れるようにと受講したとのこと。

荒井さん「こちらはとても骨格が細い足です。幅広く見えるのは、バレエで長い時間つま先で立ってきたから筋肉がその部分を補完して太く見えるだけ。実際はもっと小さなサイズの靴を買わないといけませんね」

と、足型を見るだけでその人の職業での癖や幼少期、過去にどんなけががあったかなどを言い当ててしまう。

ちょっとした占い師なんじゃないかと錯覚するほど(笑)

参加者「私、ずっと勘違いしてきました。家族から足が太いと言われてきたので幅広の大きな靴を買ってました。仕事中も小指のところが痛くなってしまうので靴紐緩めて履いてました。全部足にとって良くない選択をしてきたんですね・・・ショック。」

 

 

[シューフィットワークショップ楽しかったです]

 

参加者からは、うれしい言葉が沢山あふれていました。

「自分の体がどのように変化したのか確認したいから、近々また開催してください」とか、「お母さんも外反母趾で悩んでいたから、ここに連れてきたいな」とか、「明日から靴履くのが楽しみになりました」といった言葉が。

[心地のよい、大人の学び場]

 

セミナーをやり終えた荒井さんからこんな言葉を頂きました。

「小さな悩みの積み重ねで、足を悪くしてしまうことがある。その悩みの原因がわかるっていう体感から、参加者の生活にまで落とし込んでいくと、皆さんの表情のモヤモヤが晴れていくのがわかる。大切なのは、頭じゃなくて、感じることなんだと思うんです。このセミナーを通じて、もっと自分にできることを広げられるかなという可能性も見えました。正解を探すじゃない。【自分にとって】あるべき心地よさを見つける時間を作っていきたいともいます」。

akarink(アカリンク)の開催するセミナーの心地よさは、きっと人、場所、自身の感覚に触れる時間などの融合がそうさせるのだと思う。

少人数制だから心理的に安心して参加できるし、一人一人としっかりと向き合って進めていける。参加者が安心して参加できて、満足して帰っていただくことは大前提として。

講師をプロデュースする立場でもあると思っていますので、講師自身の価値や満足感も大切にしていきたいと思っています。

ほっこりした空気感、大人の学び場、サードプレイスとしての場作りを「akarink(アカリンク)」は、これからも行っていく。

 

akarink | 灯りを照らして, 新しい ”場” を創る

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