「コーヒー手作り体験 ~その1杯ができるまで~」

映像クリエイター:TKAYUKI TAMARU

大人の自由研究

子どもの頃、特に『小学生時代の夏休み』を少し想い出してみて下さい。

夏休みの自由研究は、先生や親に言われて仕方なくやっていた人が多いのではないでしょうか?
「自分の興味のあることを研究しなさい」と言われても、宿題を片付けるだけで精一杯。何を研究すればいいのか分からないよと、頭を抱えていた子ども時代・・・。
大人になって思い返してみると、それも何だかいい想い出だったりして。

大人になると人に対して「なぜ?」「なんで?」と問いかける頻度が激減するのだそうです。

人に聞くことが恥ずかしいから?

それとも、なんでも知った気になってしまっているから?

関心を持つことをなくしてしまったから?

日常に埋もれた、まだまだ知らない事を掘り下げる機会は大人になっても大切なことだと思うのです。

そこで今回は「大人の自由研究🍉」と題して、日常の中ではあまり気に留めてこなかったであろう「目の前の1杯のコーヒー」のことを少しだけ突き詰めてみるお時間を作ってみました。

お家で飲んでいるコーヒー。

お店で何気なく飲んでいたコーヒー。

その1杯が出来上がるまでの過程を自分で体験しながらコーヒーのことを学んでみる。

そんなコーヒータイムを豊かにするためのキッカケづくりの講座でした。

はじめは、おさらいから

講師は、ここ深大寺で焙煎をされている堀内さん。
毎週木曜日には、カフェ営業されており、常連さん含め多くのお客様を癒している。
毎回堀内さんとお話をしていると不思議と気持ちが軽くなって、思考をポジティブに向かわせてくれるから不思議だ。そんな空気感に触れたいがために、お客さまも来店しているんだろうなと勝手に想像したりした。
さて、話が逸れたが当日の進行に戻ろう。
冒頭講師からこんな質問が参加者に投げられた。

「コーヒーはどんな風にできると思いますか?」

 

アカネ科の植物コーヒーノキの果実の中にある種子がコーヒー豆です。
そして特徴として、赤道を挟んだ北緯25度~南緯25度の間にある「コーヒーベルト」と呼ばれる地帯で主に栽培される熱帯性植物です。
最近では、温暖化によってコーヒーベルトが広がってきており、日本の沖縄でも栽培が出来るようになってきているとのこと。
沖縄産のコーヒー飲んでみたいですね。
講師「そのコーヒーはどんな風に木に実ると思う?」
コーヒーの木に花が咲きます花が咲いたところに、緑色の果実が結び、熟すにしたがって赤色に変わります。
コーヒー果実のなかに入っている種子を取り出し、生豆に加工。
ここで重要な工程が登場します。おいしいコーヒーを抽出するためのポイントとして、『ハンドピック』という作業があります。ハンドピックは、質の悪い豆を取り除く作業のことです。栄養が十分に行き渡らなかった質の悪い豆、虫の食べた虫食い豆、カビの生えてしまったカビ豆なども混じっています。そうした豆は、割れや変色があり、おいしいコーヒーが抽出できません。そこで、生豆をひとつひとつ手で拾い上げて質の悪い生豆を除外していく作業を「ハンドピック」といい、非常に時間と労力がかかり面倒ですが、おいしいコーヒーにするためには欠かせない作業になります。

いよいよ焙煎へ

その生豆は加熱によって初めて独特の味や香り、色があらわれます。この生豆を加熱することを焙煎(ロースト)と言います。
さあ、いよいよ生豆を手網に投入し、弱火のコンロから10cm以上離して火にかけます。最初の数分は蒸らしの時間で、豆全体が満遍なく温まり、水分量を均一にすることで焙煎ムラをなくすための大事な工程です。この時、手網は火から一定の距離でシャカシャカと振り続けます。

手網を振りながら煎り続けると、コーヒー豆がパチパチと爆ぜ始めます。さらに煎り続けるとパチパチ音が一旦落ち着いた後、今度はチリチリと音がしはじめ、煙が立ち始めます。

この最初のパチパチ音がする頃合いを「1ハゼ」と呼び、2回目のプチプチ音がする頃合いを「2ハゼ」と呼びます。

この「1ハゼ」「2ハゼ」を合図(目安)として煎り止めを行うことで、焙煎度を調整できます。

焙煎したばかりのコーヒー豆はガスを多く含んでいるため、ドリップしてもガスが邪魔をしてしまい、コーヒーのおいしい部分が抽出できません。おいしく飲むためには、2〜3日間寝かせてガス抜き期間を設けるのがポイントになります。

大人がドリップ講座を受講中、お子様たちは理科の実験と題して「牛乳アイス」の手作り体験をしました。
材料は、氷と牛乳、砂糖とお塩だけ。失敗も含めて学ぶことは多かったのかな?
(下の写真は、参加したお子様が帰宅後に書いてくれた「3ぷんでできるあいす」のレシピです♪)

美味しいもの、安全なものには相応のコストがかかっていることを理解し、価格と品質のバランスを常に考えてコーヒーを選んでいくことが必要なのかもしれないとの提言がありました。

[参加者の声]

・その後に手網による焙煎体験!ハマりそう♪
・コーヒーの色々な話、その後ドリップ講座やフェアトレードについてのお話など盛りだくさんでなんとも贅沢な時間でした!
・こどもたちはアイス作りにも挑戦しました。帰宅後に次女はすぐにアイス作りのレシピを作成していました。
・温かさにあふれた素敵な大人の方々と触れ合いながら体験しているこどもたちを見て、子育てや教育の本質を見たような気持ちになりました。
・息子は終始興奮ぎみだったみたいで、スタッフのみなさんがお世話して下さって、本人は本当に楽しかったそうです。
・良い夏の思い出になりました。また参加させて下さい。ありがとうございました
親子で対話しながら学ぶこと、普段触れ合うことのない大人との対話。
子供にとっては、多様性あふれる他者との接触が一番の成長、学習の機会になるのだと感じることが出来ました。