受講生の皆さま、卒業おめでとうございます♪
この講座期間中は、常に「教育デザイン」のことが頭から離れず、教育設計について誰よりも考えた期間になったことと思います。
そんな、頭に汗をかいた時間があるからこそ得られたものもあったのではないでしょうか?
こんな時期だあからこそ、学びを止めないということが大切であると考えてこの講座を開催させて頂きました。

IDとは?

『教育設計(効率・効果的な勉強会設計)』の概念。
今回は、医療に従事する方(もしくは関係者)と一緒に、医療現場での『教育』について共に考え、学びたいという方を募集しました。ID(インストラクショナルデザイン:教育設計)の基本的知識や技術を学び、現場にどう取り入れていくかまでを一緒に学んでいく講座。従前までの聞いて終わり、聞いて帰るだけの講座ではありません。自身と向き合い、参加者同士の対話から得られる体験を基にした講座。学習者を動機づけるための手法や、学びを支援するための働きかけに関する理論を手を動かしながら学び、みなさんのお悩みを解決する糸口をつかんでいきます。また参加者同士の繋がりもできますので講座終了後も、教育設計についてともに進んでいく仲間が増えることと思います。
セミナーは現地参加、全3回シリーズで設計しておりましたので、原則3日間通しでのご参加を推奨しておりましたが、殆どの方がご都合付けて、通しで参加くださいました。
この様な情勢の中、大変ありがたいです。
それでも2回目以降は急遽でしたが、オンラインでの開催に切り替え、対応させて頂きました。

少しだけ肝を伝授

ID を概観する上で重要なモデルに ADDIE があります。IDを各ステップで考えていくための概念であり分析(analyze)、設計(design)、開発(development)、実施(implement)、評価(evaluate)の頭文字をとったものです。文字通り、教育を企画・実践するにあたり、それを「効果的・効率的・魅力的」にするための具体的な方法・留意点を示すものです。

・研修を企画する際に、先ずは現状の分析をしっかりと行いましょう。やみくもに取り組むのではなく、現状の問題点の抽出を行うことが重要なポイントとなります。

・分析においてもう 1 つ大切なのは,問題の解決方法として「教育」とりわけ「集合研修」が最適なのかということも考えましょう。資料の配布だけではだめなの?他の手段では解決できないのか検討することも必要です。

・学習目標の設定が大変重要になります。この研修で「知ってもらいたい」「出来るようになってもらいたい」といった具体的な目標があること、そしてそれを達成できたことを誰もが判断できるようにしておかなくてはなりません。

プログラム

【1日目】 「現状分析・問題抽出」
8月13日(金)19:00~20:30
【2日目】 「学習目標設定」 ⇒ zoomを利用したオンラインでの開催となりました
8月20日(金)19:00~20:30
【3日目】 「評価方法」
8月27日(金)19:00~20:30

アンケート結果

「特に参考になった話・印象的な話があれば教えてください」
・学習成果分類と評価方法の選択
・教えない研修をいかにして設計するのか
・研修とは講義の時間だけが研修ではなく、その前後の時間の使い方の大切さ
・成果、評価を考えるまでのプロセスが重要であること
「このセミナーを他の方へお勧めする理由があれば是非!」
・ただ聞くだけの研修(履修)が多く、有効かつ効果的な研修が専門職業人として重要だから
・勉強会やセミナーなどを企画していく上で、考えなければいけない重要なことだと思うから。
・スタッフへの研修を考えたとき、研修内容や評価について、一人の思いではなく、意見をもらいたい時など、IDを一緒に考えられることができると、他者の意見でより深く研修に取り組めるものを考えると思うので。